2017年5月

センサ事業を拡大するTDK

シングルソースから多種多様なセンサ能力を

電子部品業界のネットワーキングの拡大により、より鋭敏で広範囲な感覚機能が求められています。その結果、これまでになかったほど数多くの、そしてより高精度のセンサでさまざまな物性を検出し測定する必要性が一層増大しています。それに呼応して、産業界全体でセンサ技術への要求は高まっています。TDKは、広範囲にわたる革新的なソリューションを提供します。

スマートカーにも、スマートグリッドやスマートホームにも――IoTやインダストリー4.0のような将来のマーケット用だけでなく、既存の車載用途や産業用途においても、TDKは多種多様なセンサ製品群およびセンサ・ソリューションを提供します。製品群には、温度、圧力、電流および磁場を感知する製品が含まれ、それにより位置、角度、加速度など多くのものを測定できます。

EPCOSの広範囲な温度センサと圧力センサが磁気センサに加えられたことで、2009年という早い時期にTDKはセンサ製品の範囲を大幅に拡大し始めました。TDKは成長戦略の一部として、センサ技術にさらに注力しています。

センサ市場へのテクノロジー攻勢

2016年前半に、TDKはホールセンサのメーカーであるMicronasを買収しました。TDKの持つトンネル磁気抵抗(Tunnel Magneto Resistance、TMR)のノウハウと、Micronasの持つホールセンサの技術を組み合わせることにより、現在TDKは磁気センサの分野で事業を拡大しています。高精度のホールセンサとTMRセンサを使用すると動的磁場と静的磁場の検知が可能になり、位置と角度の測定に理想的です。

TDKセンサ製品とその用途一覧

続いて12月には慣性センサとMEMSソリューションを専門とするTronics Microsystemsの株式の大部分を獲得しました。Tronicsは高い技術的能力と革新性のゆえに、慣性センサの急成長するマーケットで地歩を築いており、慣性センサは加速度と回転速度を測定することができ、1つの構成要素に複数のセンサ機能を組み込むことを可能にしています。TDKは、統合システムが産業用エレクトロニクス、カーエレクトロニクス、アビオニクスそしてIoTの重要な構成要素として定着し続けるという考えのもと、この分野に取り組んでいます。

TDKは2017年5月に、MEMSセンサプラットホームのプロバイダであるInvenSenseを買収しました。InvenSenseは加速度センサ、ジャイロセンサや地磁気センサのようなMEMSセンサを、自社の持つアルゴリズムや組み込みソフト、または、動きや音を検知するために集積システムと組み合わせます。これにより、センサシステムから得られる結果の精度を最適化できます。

センサ技術や製品範囲のさらなる拡充に対する関心は、社内組織にも反映されています。TDKは2017年4月、新たに設立したセンサシステムズビジネスカンパニー(SSBC)にセンサに関する事業を統合しました。「センサ技術は、非常に大きな成長の可能性を秘めた多面的なマーケットです。我々はTDKセンサの売上高を、2020年までに現在の4倍の約2000億円(16億ユーロ超)にまで拡大させたいと考えています」とTDK SSBCのCEOである斎藤昇は言います。TDKは、温度センサ、圧力センサ、磁気センサに加え、MEMSマイクやIoTシステムを含む拡大し続けるセンサ製品群をSSBCの傘下で市場に供給しています。複数のセンサ機能を組み合わせた複合センサ製品もTDKセンサ製品ラインアップの魅力を増しています。TDKセンサは現在、TDK、EPCOS、Micronas、Tronicsの製品ブランドで市場に供給されています。

センサソリューションのプロバイダとして前進するTDK

お客様が競争に打ち勝つようなメリットを提供するために、TDKは今後もモジュラセンサソリューションと革新的なパッケージング技術の開発を、製品によっては関連したソフトウェアとASICを含めて、推し進めていきます。TDKはこの分野での活動を強化しており、ASICのスペシャリストであるICsenseを買収しました。これに加え、車載用途および産業用途のためのMEMS慣性センサや家電用の磁気センサを含め、新しい用途のための革新的なセンサを開発するために、TDKは既存のセンサおよび技術も強化しています。

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