2010年4月

インダクタ

ESD対策機能内蔵の薄膜コモンモードフィルタの開発

TDK株式会社のグループ会社であるTDK-EPC(社長:上釜健宏)は、高速差動伝送におけるコモンモードノイズ対策と静電気対策を1つの部品で可能とした、業界初の薄膜コモンモードフィルタ(TCE1210)を開発しました。2010年4月から量産を開始します。*

本新製品は、自社従来品(コモンモードフィルタ)と同サイズ(1.25×1.00×0.60mm)ですが、TDK独自の薄膜の回路形成技術、材料技術を生かし、従来EMI機能のみであった内部構造に、ESDサプレッサ機能を付加することに成功しました。

これにより、従来、ノイズ対策部品のコモンモードフィルタと、ESD対策部品であるバリスタやESDサプレッサ等をそれぞれ使用していた回路において、ESD機能を内蔵した本新製品に置き換えることが可能となり、部品点数と実装面積の削減につながるとともに、モバイル機器等の更なる小型化にも貢献します。

本新製品のカットオフ周波数は5.0GHzであり、コモンモードインピーダンスは90±25Ω、定格電流は100mA、かつESD耐久性は国際サージ規格であるIEC61000-4-2に対応しています。また、低容量化の実現により特性インピーダンスへの影響が殆どなく(TDR測定)HDMI等の高速インタフェースへの使用に最適です。

本新製品は、主にモバイル機器をはじめとする民生機器のHDMIや、USB3.0、シリアルATA等の高速・大容量のデータ転送の際のEMI、ESD部品として最適です。

*2010年4月、TDK調べ

 

用語集

  • EMI: Electromagnetic Interference(電磁妨害)。主に電子機器から放射される不要輻射による障害のこと。外部からの侵入電磁波への耐性であるEMS(Electromagnetic Susceptibility)とあわせ、EMC(Electromagnetic Compatibility)対策のうちの1つ。
  • ESD: Electro Static Discharge(静電気放電)。静電気によるサージは、電子機器の誤動作や半導体素子の破壊の原因となり得る。
  • ESDサプレッサ: 静電気が原因でおこる機器の破壊・誤動作を防止する役割をもつ静電気対策部品。
  • IEC: International Electrotechnical Commission(国際標準会議)。1906年に設立された電気、電子、通信等の分野で各国の規格・標準の調整を行なう国際機関。
  • TDR: Time Domain Reflectometry

主な用途

  • モバイル機器等一般のコンシューマ製品における高速差動伝送のノイズ、静電気対策

主な機能と主な利点

  • 1部品でコモンモードノイズ対策と静電気対策が可能
  • 部品点数と実装面積の削減が可能

主要データ

製品名TCE1210-900-2P-T000
コモンモードインピーダンス[Ω]90±25
カットオフ周波数5.0 GHz
定格電圧10 V
定格電流100 mA
サイズ[mm]1.25 × 1.00 × 0.60 mm³

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