2013年7月

インダクタ

業界最高水準のQ特性を実現した高周波インダクタの開発と量産化

  • 0603サイズで業界最高水準のQ特性35(@1GHz)を実現

TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、業界最高水準のQ特性を実現した積層工法の高周波回路用インダクタMHQ0603Pシリーズを開発し、2013年7月より量産を開始したことを発表します。

MHQ0603P( L:0.65×W:0.35×H:0.35mm)シリーズは、1GHzのQ特性が35(インダクタンス:3.9nHの場合)まで向上し、従来製品であるMLG0603Wと比較して25%アップしました。また、このQ値は巻線工法の同等サイズに相当する高い値を有しており、従来の高QラインアップであるMHQ1005P(L:1.0×W:0.6×H:0.5mm)と比較して、体積で26%および実装面積で38%まで小型化し、より一層の省スペースに貢献しました。

本シリーズは、新しい誘電材料と内部電極材料を用いることで、内部電極の表面粗さを滑らかにし、高周波損失抵抗を低減させました。当社独自の構造設計を採用することにより、L:0.65×W:0.35×H:0.35mmサイズと小型でありながら高いQ特性を実現しています。

近年のモバイル機器は、多機能化を背景に省スペース化が課題となっており、同時に高いQ特性で高周波回路の高効率化に応えます。

従来の高Qラインアップである1005(L:1.0×W:0.6×H:0.5mm )サイズに本製品を加え、豊富なラインアップを提供します。

用語集

  • Q:任意の周波数における誘導性リアクタンスと抵抗の比率を表し、その効率性を数値化したもの。Qの値が高いほど、損失が少ない理想的なインダクタとしての特性を持つことになる。

主な用途

  • スマートフォン、タブレット端末、Bluetooth、Wi-Fi
  • 移動体通信各種機器の高周波回路、高周波モジュール(PA、VCO、FEM等)

主な特長と利点

  • 高いQ特性による高周波回路の損失低減
  • 従来製品MHQ1005P比較で、体積で26%および実装面積で38%まで小型化し、省スペースに貢献

主な電気特性

製品名MHQ0603Pシリーズ
インダクタンス(nH)0.6~39
QMin. 14~16(@500 MHz)、Typ. 30~40(@1GHz)
自己共振周波数[GHz]Min. 1.6~10
直流抵抗[Ω]Max. 0.07~2.8
定格電流[mA]Max. 160~1,000

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